Bird Writing

思うがままに

【Blackish House sideA→】姫崎藤吾【ネタバレ感想】


Blackish House sideA→
姫崎藤吾ルートのネタバレしかありません!!!

自己責任でお願いします!!!




こんにちは〜。
やちょうさんです。


sideZの感想に行く前に
どうしても彼のお話をしたかったので

sideAラストの個別感想です。




⚠️宇賀神澪の話が多いです。
⚠️姫崎藤吾について許せない部分があります。









…………。



【感情が分からない】……?





あ、すみません。


これ、嘘です。


あの、姫崎くんはですね…………




バチバチに感情、あります。




それでは対戦よろしくお願いします。




今回もScene順で!





▼ Scene01『庶民夏祭り』



シーンタイトルよ。(笑)



「先輩には言った事がなかったと思うんですが、
 私は、孤児院で育ったんです」

「え……? そうなの?」
 私の突然の告白に、姫崎先輩は面食らった様子だった。
「はい。
 当然、お小遣いなんてほとんどなくて、
 買いたいものは何も買えませんでした」
「小さな頃、孤児院のみんなで初めて
 お祭りに行ったときに、唯一買ってもらえたのが、りんご飴だったんです」
「その味が今でも忘れられなくて……。
 お祭りに来るとついつい買っちゃうんです」


雛ちゃんの地味に大事なりんご飴エピソード。
これ、姫崎ルートじゃなくて
他のルートで大事になってくるので
メモがてら感想


姫崎先輩と乃亜とお祭りに行く雛、乃亜に強請られてお小遣い1000円渡すシーンとか結構好きなんですよね。
姫崎と乃亜にからかわれている雛の図、健康に良い。




▼ Scene06『役者への道』



そこから学校が始まって、学年混同演劇のヒロインに抜擢される雛。だけど実力不足でリカちゃん(宇賀神のことが好きなモブ)に役降りなさいまで言われる始末。
雛は遅くまで学校に残って一人稽古を続けるのですが、そこに人影が――!?(以上あらすじ紹介でした)



「だ、誰……?」
 少しの恐怖心を抱きながら、入り口の方へ声をかける。
 すると……
「……俺だ」
「……え!? う、宇賀神先輩!?」
 入り口を開けて入ってきたのは、宇賀神先輩だった。

「先輩、どうしてこんな所に……?
 お仕事に行ったんじゃ……」

「仕事はもう終わった。
 家に帰ったらお前がここにいると聞いたから、様子を見に来たんだ」

「え……!? 様子って、私の様子をですか!?」
「……何をそんなに驚く。失礼なやつだな」



これがウワサの宇賀神澪ルートってヤツですか?





A、はい。そうです。




「努力、努力……ひたすら努力の連続だ。
 一生努力だ」
「その終わりのない戦いに、生涯をかけて挑み続ける。それが、『役者』の道を選ぶ、ということだ」

「…………」
(一生努力……)

 先輩から紡がれた、途方もない言葉の数々に、
 鼓動が少しずつ速くなっていき、じわりと熱を持つ。
(役者の道を選ぶということは、
 この先一生、この不安と
 戦い続けなくちゃいけない、という事……)
(それは、きっとすごく辛い道のり。
 今の私みたいに、悲しかったり、不安になってしまう事がたくさん起こるはず……)
(それなのに、こんな所で早速へこたれている場合じゃない……)

「……そうですよね。努力する事を、諦めたらダメですよね」
「私、頑張ります。
 あと一週間しかないけど……でも、頑張ります!」



毎度、澪くんの『役者精神論』に影響される雛が好きすぎるんだよ。
悠翔はたしかに演技指導はしてくれたかもしれない。
けど、『役者』を続けていく上での、雛にとって一番必要な指導っていうのは澪くんにしか出来ないことなんじゃないかな……!?



あああ澪雛……気が狂う……!




「お前、ここのところ毎日1人で稽古をしていたんだろう?
 それなのにまったく身になっていないのは、
 稽古の仕方に問題がある」

「え……? そ、それは……」
「努力を続けろとは言ったが、
 やみくもな努力をしたところでただの時間と体力の浪費だ。何の意味もない」
「だから……俺が今から、
 凡人のお前のために努力の仕方を教えてやる」

「え? それって、つまり……」
「稽古を見てやると言っているんだ」


雛に演技指導する澪くんの構図、
本当に好きすぎちゃう。
え〜〜!??好きすぎちゃうな。
もう全部のルートで演技指導して欲しいよ。



そしたら私が澪雛に囚われ続けちゃうよ。だめだよ。



「……やれやれ。やる気のある子には甘いからなあ、澪は……」
「まったく……」


わかるよ、姫崎。
澪くんってそういうところあるよな。

これからは2人で一緒に
澪雛を見守っていこうぜ。




しかもこの時の澪くんって、
ほかの仕事も抱えててちょっと過労気味なんですよね。
それなのに、仕事終わった身体そのまま学校に戻って、雛の演技指導するってさあ!


あ〜〜〜〜もう。
やめてほしい。
これ以上わたしを澪くんの虜にさせないでほしい。



「ただいま……。つ、疲れた……」
 先輩の家の車に乗せてもらって、アパートに戻ってくる。
 玄関扉を開けた途端、疲労でその場に倒れてしまいそうになると、
 「きびきび歩け」とまた先輩に文句を言われてしまった。

「あの、先輩……すみません。
 夜遅くまでありがとうございました」

「まったくだ。これだから凡人の相手は煩わしくて敵わん……」
「す、すみません……。でも、先輩の指導、すごく勉強になりました」
「おかげで、クラリスという役が少し掴めた気がします。
 これも先輩のおかげです。ありがとうございました」

「俺にここまでさせたんだ。
 次の全体稽古では、少しはマシなところを見せろよ」

「はい!」
 力強く頷くと、先輩は「よし」と頷き返してくれる。



待って待って澪雛の掛け合い最高すぎちゃって全然前に進めない。何?



もうこんなん師弟関係じゃん。無理だよ。はあ。



「きびきび歩け」っていう先輩めちゃくちゃ想像できるし、「よし」って言った時の先輩の微笑みも再現できるよ。





澪雛って無敵――……!




「そっか……。けど、指導だったら
 いつもみたいに俺に頼んでくれれば良かったのに。どうして自分で解決しようとしたんだ?」

(……悠翔に?)
 言われて、ぱちぱちと目を瞬かせる。
(そういえば、そうだ。言われてみれば確かに……)
「…………その発想、全然なかった」

「なんだよ、それ〜。
 ……けどそれは、雛が自分の足で
 前に進もうとしてるって事なのかもしれないな」



や、やめてくれ。



オーバーキルです。わたしの。




▼ Scene07『ジョセフィーヌの想い』


先輩の指導があったからか、
次の日の雛からは学年混同演劇の稽古で実力が発揮出来るようになります。おめでとう。

そしたら宇賀神先輩が……



「よくやったじゃないか」
「宇賀神先輩……ありがとうございます、先輩のおかげです」
「当然だ。だが、こんなもので満足するな。
 お前はやっと、スタート地点に立っただけなんだからな。まだまだ、これからだ」

「もちろん、わかっています」
「よし。それならいい……」




「よくやったじゃないか」……





「よくやったじゃないか」!?!?



澪くん、こんな事まで言ってくれるの!?
やっぱり宇賀神澪ルートは最高だよ。
どうするよ。



しかもここの澪くんの表情、穏やかに微笑んでくれているんですよね。
澪くんの穏やかな微笑み立ち絵、全人類卒倒しちゃうからあんまり出さない方がいいよ。




▼ Scene10『『姫崎藤吾』という役』



そんな最高な澪雛でしたが、澪くんは残念ながら本番を迎えることなく過労で倒れます。無念。代役の姫崎先輩に対して疑心暗鬼になる雛。本番を無事に終えたあと、姫崎先輩が澪くんに求めているモノを知ってしまった雛は――!?(以上、親切なあらすじ紹介でした)




「このままあなたを放っておくわけにはいきませんから。
 私があなたから、宇賀神先輩を守ります」

 力強く訴えると、先輩はようやく笑みを止める。
 こちらに向けられた涼やかな瞳が、すぅっと細められた。
「桜坂の次は澪か。
 君は本当に、誰かに執心する事が好きだね」
「まあ……いいよ。
 君の挑戦を受けようじゃないか」




最ッッッ高の亜麻乃雛!!!!!



わたし、この亜麻乃雛が、Blackish House内で一番好きです。(急に何)
姫崎先輩ルートの亜麻乃雛、本当に本当に最高なんですよ。



「私があなたから、宇賀神先輩を守ります」



いや格好良すぎない!?!?
メインヒーローばりのイケメンだよ!!



よっ!!
さすが姫崎先輩ルートの雛はひと味違うね!!




それに比べて姫崎先輩はさあ


「桜坂の次は澪か。
 君は本当に、誰かに執心する事が好きだね」



おまいう。




▼ Scene14『零れた愚痴』

「事務所でお前を初めて見たときは、
 自主性がなく、周りに流されている弱い人間としか思えなかった」
「だが、その後に初めて見せられたお前の演技は、
 とても堂々としていて、
 演じることが楽しくて仕方ないという顔をしていた」

「そんな……。で、でもあの時の演技は……」
「ああ、演技自体はボロボロだったな。
 だが……良い顔をしていたと思う」
「学年混同演劇の稽古でお前の相手役を務めている間も、お前の演技を見ながらそんな事を考えていた」

「先輩……」
(私のこと、そんな風に見てもらえてたんだ……)




えっ、わたし今澪くんに告白されてる??




(されてないよ)(ちゃんと文章読みな)(これだけです)(いやでもコレ何回読んでも告白されてない?)




▼ Scene15『『姫崎藤吾』の恋人』

 その表情を見て、燃え上がっていた私の怒りは、
 恐怖に……そして悲しみへと変化していった。
 せっかく誰かに愛されても、
 与えられた想いを大事に出来ない、無感情のサディスト。
(こんなどうしようもない人に、
 いったい誰が寄り添ってくれるっていうの?)
(今はまだ、『姫崎藤吾』という役をうまく演じているおかげで、周囲に溶け込めているけど……)
(いつかその綻びが生じた時、
 姫崎先輩のそばには、誰も寄りつかなくなってしまう)
(このまま放っておいたら、間違いなくひとりぼっちに……)



こう思ってしまった時点で、雛の負けだよ。



もう姫崎藤吾に心を許し始めてる。

雛の負けだ。諦めて姫崎ルートに進もう。



え……姫崎ルートに進むんですか……??
あんなに澪くんのルートを楽しんでいたのに……?


雛、目を覚ましてくれ……。
おまえが守りたいのは宇賀神先輩なんだろう!?




 ――この人は危険だ。
 彼が『姫崎藤吾』を演じる事をやめたとき、
 その先にいったい何があるのか、知るのが怖い。
 知らないままでいたいし、知るべきではないと思う。
 彼と深く関わるべきではない……と、
 何度も心が警鐘を鳴らす。
 だけど……
(……先輩は、とても可哀想な人だ)

「……分かりました。
 あなたの恋人になります」

 彼が吹っ掛けてきた勝負に、承諾した。



雛ーーーーーー!!!!


おまえが守りたいのは!
宇賀神先輩なんだろう!?!



なぜ、それが、姫崎先輩と付き合うことに!?
まあそれが雛の『宇賀神先輩の守り方』なんですけども!




宇賀神澪を守るために姫崎藤吾と付き合う雛……!?
いやそれも推せるな…………




「恋人になった証を貰わないとね……」
 姫崎先輩はフッと笑って、私の顔を覗き込む。
 そして……。
「…………」
 唇に、柔らかい感触が降ってきた。
 恋人の証の、キス。
 2人の関係性が変わったことを示すだけの、
 なんの感情も込められていない、形式だけのキス。
 演技以外の場で行う生まれて初めてのキスは、
 ひどい嫌悪感を孕んだものになった。
 突き飛ばしてしまいたい衝動をぐっと堪えていると、
 姫崎先輩は、ゆっくりと唇を離す。
「今日から、改めてよろしく。
 俺のたった1人の恋人……雛」


ここさぁ〜〜〜!!


誰とは言わないんですが、
わたしがその直前までプレイしていた
sideAの個別ルートにて
『雛のファーストキス』
とってもと〜っても
大切にしてくれた殿方がいたんですね?



それをさあ……。
姫崎先輩は、こんなにも呆気なく……。
奪ってしまうなんてさあ…………。



う、うう…………



 自室に戻るため、ラウンジの前を通りかかると、
 中の方に姫崎先輩の姿が目に入った。
 彼はアパートのみんなを前にして、
 なにかを話そうとしているところのようだ。

「実は……俺と雛、付き合うことになったんだ」
(…………え?)
「……は?」
「えっ」
「「ええーーーーーっ!?」」


そりゃそう。


急に何!?って思う。



特に澪くんに関しては
姫崎先輩の件で愚痴を零したら
なんかその2人付き合うことになったんだけど!?
ってなると思う。
絶対俺の影響か……?って思うでしょ。そうだよ。


「……は?」「えっ」

ってそれぞれ澪くんと乃亜が言ってるのですが
2人が一番幼なじみの奇行に驚いてる感あって楽しすぎる。
絶対信じてないもんな、こいつら。





「ねえ。今日1日、どんなことがあったか
 俺に教えてくれるかな?」

「え……?
 そんなこと気にならないくせに、
 どうして聞くんですか?」


(笑)



「そんなこと気にならないくせに
 どうして聞くんですか?」



(笑)



いやさ、わたしさ、
本当に姫崎ルートの雛めちゃくちゃ好きなんですよ。


なんか急に強かな女の子になってるもん。
なに?どした?

この台詞、「私が宇賀神先輩を守ります!」と同じくらい好き。




▼ Scene16『虚しい関係』



ということでここからは
あま〜いあま〜い
姫崎先輩との恋人生活がスタート!


(するわけがないだろう)



「それじゃあ、俺達の車で一緒に登校しようか。
 恋人同士だしね」

「――っ!」
 先輩は自然な動作で、私の肩を抱く。
 その瞬間、ぞわりとした不快感に顔が引きつってしまう。
「……わかりました」
 だけど、なんとか笑顔で持ちこたえる。

「すぐに慣れるよ。これから毎日乗るんだから」
「毎日……?
 これから毎日、一緒に登校するんですか?」

「うん。雛と片時も離れたくないから。
 ……嫌?」

(…………嫌です)




雛、めちゃくちゃ姫崎先輩のこと嫌いで笑う。



珍しいよ、こんなに素直な子がさ
他のルートでは「付き合っちゃった!キャア!」とかしてる女の子がさ
こんなにも恋人に対して嫌悪感抱いてるの。



こんな雛が見られるのは姫崎藤吾ルートだけ!




本当にこのルートの雛、
一番と言っていいほど感情移入しやすいんだよな。

私と雛のシンクロ率が高い。




▼ Scene18『遊園地デート』

(……偽物の恋人にも、出来る事はある)
 それは……姫崎先輩が本当に好きになって、
 そして彼を心から愛してあげられる人が現れるまで、
 『姫崎藤吾の恋人』役を演じ、偽物の愛情を捧げること。
 凍った心を溶かせない偽物の愛でも、
 温めるぐらいの事は出来るはずだ。
 それが単なるおままごとでしかない事は分かっている。
 でも、何もしないままではいられない。
 いつか先輩に本当の恋人が出来るまで、
 可哀想な彼の側で、偽物の愛情を捧げてあげよう。
「……よし」
 さっきまで暴れていた心臓に、静かな決意が宿る。


絆されちゃったな〜〜!雛。


雛はどの男と深く関わろうと
基本的にはちょろいので(ちょろいので)
攻略相手に対してすぐ心を許しちゃうんですよ。


遊園地デートを経て、
姫崎先輩の毒親エピソードを聞いて、
同情して、絆されちゃったか〜〜!という気持ち。



基本的に素直で優しい子なんだよね。
だから可哀想な人を見たら手を差し伸べるし、自分が出来る範囲で手を尽くそうと思っちゃうんだよね。

そういうとこ、澪くんと少し似てるよね




▼ Scene21『嫉妬』



ただでさえ他のルートでは見られなかった雛を見られるということでめちゃくちゃ面白かった姫崎ルートなのですが、ここから更に面白さが加速します。

どのくらい面白いかっていうと、
感想を書くために中断しながら進めていた姫崎ルート(2周目)を、感想なんて書いてる場合じゃねえ!つって最後まで駆け抜けてしまったくらいには面白いです。



「……まだるっこいのは性に合わないからな。
 単刀直入に聞く。
 何故藤吾とこんな関係を続けている?」

「……どういう意味ですか?」
「お前たちが本当に恋人同士だとは、
 俺には到底思えない。……本当のことを言え」
「藤吾に、何かされているんじゃないのか」

 誤魔化しは許さないとばかりに、きつく見据えられる。
 強い瞳はまっすぐ私を貫き、見透かそうとするようだった。
 そこでようやく、私は宇賀神先輩が
 私のことを心配してくれているのだと気付いた。

「あ……ありがとうございます。
 先輩が心配してくれるなんて、ちょっと意外ですけど……」

「勘違いするな。心配などしていない。
 ただ目障りなだけだ」


澪くんさあ〜〜!!


いやもう……ね?
どうする?


澪くん、一度心を許し始めてしまった人に対して
『優しい』がすぎるよ。

今回は藤吾という厄介な身内に構われている雛のこと、放っておけないんだろうけどさあ……!



澪くん、ちょっと他人のルートで輝くの落ち着いてもらおうか。
いい?他人のルートで輝くのは姫崎ルートだけにしてね??わたしとの約束。いいね?





そんなこんなで昼に姫崎先輩を避けてしまった雛は
放課後も姫崎先輩を避けて行動をするんですね。

それがアカンかったようで雛は姫崎先輩ファンにズタズタにされます。そこに姫崎先輩が駆けつけて、女どもの髪の毛を切って助けてくれるんですけど(怖)、そのままアパートに雛を連れて帰った際に



 傷だらけのまま姫崎先輩に抱きかかえられて帰ってきた私に、アパートのみんなは騒然となった。
「……何があったんだ」
 怖い程真剣な顔で、悠翔が私を見つめる。
 真っ青な顔で狼狽えるみんなに、心が痛んだ。
「なんでも無いの……」
「そんな傷だらけで何言ってるんだ!
 姫崎先輩、これはあなたが原因ですか?」

「…………」
 睨み付ける悠翔に、姫崎先輩は何も答えない。
「違うの、悠翔。先輩は私を助けてくれたんだよ。
 それに、そんなに大した傷じゃないから」

「そう言う問題じゃない!」
「落ち着け桜坂。……お前たちもだ」
 尚も追求しようとする悠翔を制したのは、
 意外にも宇賀神先輩だった。
「今は亜麻乃の傷の手当てをするのが先だろう。
 いつまでもそんな格好のままでいる気か?」

「……俺がやる。
 君らは入ってこないでくれ」

「けどっ!」
「……話は後でいくらでも聞く」



悠翔〜〜;;


悠翔、本当にごめんね。
雛を大切にしてあげられなくてごめん。
ここの悠翔の「何があったんだ」のトーン、めちゃくちゃ低くてゾクリとした。
めちゃくちゃ怒ってる時の悠翔だ………。




その後浴室に連れてかれて
姫崎先輩に泥を落としてもらう雛なんですけど、



「……ずっと、君のことばかり考えていた」
「君のことを考えるたびに気分が悪くなって、
 心臓が抉られるみたいに痛くなる。
 ……こんなのは知らない」

「姫崎せんぱ……」
「……君が悪い。全部、君のせいだ」
「っ!」
 激しく睨み付けられて、言葉を失う。
 声を震わせ、姫崎先輩は私を責める。
「君が突然、俺を突き放すからいけない。
 ……今までずっと、本当に俺に恋をしているような顔をしていたくせに、それなのに……っ」


か、感情豊かだなあ?!


おめでとうございます。
ここでの姫崎先輩の欠点:感情が分からないですが
なんとこれにて克服することが出来ました!
いえーい




雛が姫崎先輩と付き合いだしてから
この間なんと2ヶ月。




姫崎先輩、ちょ、ちょろ……………




こんなに数年間感情を失ってしまったと周りが(主に澪くん)心配する中で、まさかの雛と付き合い出して秒で感情が元に戻るなんて思わないじゃん?



というかこの直後、感情を爆発させた姫崎先輩に雛が襲われるんですけど、これ浴室の外では悠翔たちがめちゃくちゃ心配して雛を待ってるわけでしょ!?
こんなことしてる場合じゃないと思うのですが!




それにしても感情を取り戻した姫崎先輩に狂気を向けられる、雛ね……………ふぅん。悪くないじゃん……?



「これからは、極力1人で出歩かないで。
 それと、澪と2人きりにはならないこと。
 ……いい?」

 告げられた『命令』に、私は目を見開く。
「どうしてですか……?」
(1人で歩かないっていうのはまだわかる。
 こんなことがあった後だから……)
(でも、どうしてそこで、宇賀神先輩が出てくるの?)

「君が、俺のものだからだよ」
「え……?」
「だから君は、澪と話しちゃいけないんだ。
 今日みたいなことは二度と許さない。
 ……俺の傍から離れたり、避けたりしてもいけない」

「…………」

「……約束、出来るね?」


澪くんにバチバチに嫉妬心向ける姫崎………


ふぅん……良いじゃん………




 ぶつけられる姫崎先輩の熱が、
 彼の想いを表しているのだとしたら……
 今の彼には、『心』がある。
 ――嫉妬心という、『心』が。

 理由はわからないけれど……宇賀神先輩にしか向いていなかったはずの彼の執着が、
 今、私へと向けられている。
 そう思うと、ぞくりとする。
 恐ろしさと同時に湧き上がるのは、紛れもない喜びだった。



雛ももう、だいぶ狂っちゃったよ。


この2人、だめでーーす。
これから共依存の未来しか見えません




▼ Scene22『外れた歯車』



ここからまあ……予想通り、
姫崎先輩のやべ〜〜執着が始まります。

手始めにクリスマス公演の雛の相手役が澪くんだということがとてもとても気に入らない姫崎先輩が、皆のいる稽古場で雛にキスをするんですけど



「……稽古場で何をしている」
「ご、ごめんなさい!」
 呆れた顔のメンバーたちに、羞恥で泣き出したくなってしまう。
「……雛が謝る必要はないよ。
 でも、姫崎先輩は反省して欲しいですね。
 ここは公の場なので、そういうことは控えてください」

「ごめんごめん。雛が可愛いから、ついね」



悠翔、ガチおこ。(笑)



待て、落ち着くんだ悠翔!!


というか落ち着いていていいのか!?悠翔!
お前は雛を守るという義務があるだろう!?
ちょっと目を離しすぎなんじゃないか!?
あなたの大事な雛、やべ〜〜やつに執着されてますよ!!!




▼ Scene24『届かない想い』

「……何してる?」
「っ!」
 ぞっとするほど低い声に慌てて振り返ると、
 いつの間にか、背後に姫崎先輩が立っていた。
「姫崎先輩、どうしてここに……?」
「課題の調子はどうかなって、様子を見に来たんだ。それよりも、質問に答えてくれ」
「今、男子生徒が出て行ったね。
 随分と浮かれた様子だったけど……何を話していたの?」



ちょっとモブと数テキスト話しただけで
この嫉妬。


まじでやばい、逃げた方がいい。



悠翔、おまえ何してんだよ。
早く助けろ、おまえの大事な雛を。



「や……やめてください!
 ここをどこだと思ってるんですか……っ!?」

「図書室だね。
 大きな声を出したら誰か来るかもしれない」


図書室で盛るな。


モブ男と数テキスト話したことに
お怒りの姫崎先輩が
図書室の一角で雛のこと襲い始めるのですが……。


まじでこの男……やめた方がいいよ!?



読み手側としてはまじてどちゃクソに面白いのですが!!雛!!雛は逃げた方がいいよ!!!ごめんねでもめちゃくちゃ面白い!!止められねぇんだ、テキストを送る右手が!!!!



「藤吾か? ……、っ!?」
 ハッと棚の入り口を見れば、
 宇賀神先輩が驚愕した表情で立っていた。
「……こんな所で、何をしている」
「何、って……見ての通りだけど?

「……っ!」
 私は慌てて姫崎先輩から離れ、服を掻き寄せた。
「あーあ。良いところだったのに」
 つまらなそうにぼやく姫崎先輩。

「藤吾……ここ最近のお前はどうかしている」



宇賀神先輩………っ!!


まじで図書室歩いてたらいきなり身内の盛ってる姿見せつけられる澪くん、本当にお気の毒すぎる。
澪くん絶対こういうの苦手だろうに。
本当にごめんね。うちの姫崎が……。



「……俺はずっと、
 お前が俺から解放される事を望んでいた」
「それは、お前が俺のために演じることを辞めて、
 お前自身のために演じて欲しいと願っていたからだ!」
「だが、今のお前は……
 亜麻乃に寄生しているだけじゃないのか?
 俺の次に、そいつに!」



正論パンチ!!!



姫崎先輩ってそうなんですよね。
最初は母、次に澪くん、そして雛……。
誰かに尽くしていないと生きていけない人種なんだと思う。
後に乃亜が「藤吾は愛された経験がない癖に、誰かにこれでもかって程に尽くしてしまう」的なことを言うのですが、本当にそう。
本当はめちゃくちゃ愛のある人間だと思うんだよね……


だからって、剥き出しのその愛は病的だと思いますけどね……




▼ Scene25『大罪』



はあ。


来てしまったか。



どうしても、許せない……罪が…………。



「あの、先輩」
 彼の言葉を、途中で遮って止める。
「あの、私……聞きたいことがあります」
「聞きたいこと?」
 私のただならぬ様子に気付いたのか、姫崎先輩は不思議そうに繰り返した。
「……何かな?」

 こんな事、聞きたくない。
 口にする事もしたくない。
 でも……確かめなくちゃいけない。
 姫崎先輩の口から、真実を聞かなければいけない。
 私は、震える唇をゆっくりと開けた。

「……悠翔の足を壊したのは、
 姫崎先輩……あなたなんですか?」




許せ…………ない…………ッ



許せないよ。




どうしてもこの件があるから
わたしは姫崎先輩のこと許せそうにないよ。



▶【許せない!】

(許せない……!)
 激しい怒りが湧き上がってくる。
「……許せない! 絶対に許せない!
 先輩は、自分が何をしたかわかってるんですか!?」

「だから『契約』だって……」
「そんなことを聞いてるんじゃありません!
 あなたは……身勝手な理由のために
 悠翔の未来を奪ったんですよ!?」

「悠翔は……悠翔の未来はどうなるんですか!?」
「あなたの『契約』に巻き込まれて、
 勝手な理由で夢を失った……
 私の幼なじみの気持ちはどうなるんですか!?」


ここの選択肢、【許せない!】が選べるんですけど
あまりにも私と雛の感情がシンクロしすぎて攻略待たずに【許せない!】を選択しました。


悠翔のためにこんなにも感情を爆発させる雛、戸惑う姫崎。
いやなんで戸惑うんだよ!!!
雛が感情爆発させるなんて当たり前だろ!!


ここの雛の台詞、もうどれもが私の気持ちを代弁してくれるので言うことが何も無い。




▼ Scene26『幼なじみの優しさ』



その後、もう姫崎先輩との関係に疲れきってしまった雛のもとに、悠翔と那由多が駆けつけてくれるんだよ。


いやほんと、もうね……!

こんな優しい幼馴染みたちを放っておくなんておかしいよ、雛。
これまでと同じように、三人で仲良く過ごそう……??



 部屋に来た2人の顔には、私が心配だとはっきりと書いてある。
 そんな2人を見た瞬間……、
 張りつめていた糸が切れてしまった。
「……悠翔……、那由多……っ」
「雛……?」
「……泣くほど辛いの?」

(2人を驚かせちゃってる……)
 わかっているのに、涙が止まらない。
 理由もわからないだろうに、
 悠翔と那由多は私の背中をさすり、頭を撫でてくれた。
 2人の真心が辛かった。

「……雛。もう姫崎先輩の側にいるのはやめな」
 悠翔が優しく、言い聞かせるように呟く。
「雛をおかしくさせてるのは、姫崎先輩なんだろう……?
 あの人のためにお前が泣いたり、傷つくの、
 俺はもう見たくないよ」



悠翔ストップがかかりました!!!



悠翔ストップが!
かかりましたよ!!??



『良いお兄ちゃん』である悠翔、雛がどんな男を選ぼうと笑って認めてくれていたのに、姫崎先輩にだけはNGを出すんだよ。


いや本当にそうだけども!
むしろ行動が遅くないか!?悠翔


悠翔が雛のことを案じて
「もう姫崎先輩の側にいるのはやめな」って言うところ、本当に好き。





というか…………。
あの、悠翔………………

よくこのルートで暴走しなかった……な……。


いや…………ね?
あんなに大事な幼馴染みが……
こんな事になってるというのに
悠翔の目の前でキスまでされてるのに……


よく『良いお兄ちゃん』のままで踏みとどまれていたよね……。
別に暴走してくれてもこちらとしては構わなかったんですけども……。


でもここで悠翔が暴走したらおそらく収集がつかなくなっていたな。
雛…………、雛も大変だな……。(急な憐れみ)




やっぱり宇賀神先輩と付き合うのが一番なんじゃないか?

うんうんっ




▼Scene27『心』



はい来た最高のシーンです!
私は!姫崎ルートで!
ここが1番好きです!!


ここ本当に好きすぎて、何度も何度もリピート再生した。


多分みんなも同じ!
みんな大好きこのシーン!!



「あ、あの、戻ってください。
 私、姫崎先輩と待ち合わせしてるんです」

「その必要はない」
「え?」
「お前をこのまま俺の実家に連れていく。
 しばらくはそこで暮らすんだ」

 きっぱりと宇賀神先輩が言う。
 わけがわからず、私は呆然と彼を見上げた。
「……どうして……?」
「ここ最近のお前は不安定過ぎる。藤吾のせいでな。一度あいつとは距離を置いた方が良い。
 そのために身を隠すんだ」
「お前には身寄りがない。
 あのアパートを出ても行く場所が無いだろうから、俺の実家で匿うことにした」
「舞台は代役を立てて何とかする。他の仕事はキャンセル。学校にも、與田から休学届を出させる。
 ……もう、あのアパートには来るな」

(そんな……!)

 宇賀神先輩の提案は、
 とても受け入れられるものではなかった。
「嫌です! 私、帰ります。
 舞台にも出ます。下ろしてください!」

「駄目だ」
「宇賀神先輩!」
「……これは、桜坂の願いだ」



澪くんが雛を強制的に姫崎先輩から引き離すの、だいすき。




共依存共倒れの未来しか見えなかった藤雛、
まじで周りの人間が雛のことを想ってくれてて良かった。
悠翔が居てくれて良かった。
澪くんが居てくれて良かった。


澪くん、本当に優しすぎるよ。
わざわざこんな、実家に匿わせてくれるなんて。



というかフルコンプした今思うのですが、
もしかして宇賀神家の背景が出たのって、
姫崎ルートだけなのでは……!?

貴重な宇賀神家背景……!!
むしろ本人のルートで出てこないのなんでだよ!



 私を見つめる宇賀神先輩の目には、
 苦しげな色が濃く浮かんでいた。
「……亜麻乃。俺は、お前に責任を感じている」
「俺があれこれと藤吾の話をしたせいで、
 お前はあいつと深く関わることになってしまった。
 お前を、藤吾の狂気に触れさせてしまったのは俺だ」

「宇賀神先輩……」
「このままじゃお前は、藤吾に食い尽くされる。
 身も、心も。
 ……それは絶対に阻止しなければいけないんだ」
「酷な話だとは承知の上だ。
 だが……これ以上おかしなことが起きないように、俺の家で大人しくしていてくれ」
「あの馬鹿の幼なじみとして……頼む」

 宇賀神先輩は、そう言って頭を下げた。
 彼の肩も、手も、小刻みに震えていた。


まあそりゃあそうだよな。
澪くんからしたら幼馴染みの件で少し愚痴ってみたら雛がやる気出しちゃって執着が雛に移っちゃったんだもんな。
そりゃ澪くん、罪悪感残るよさすがに。
俺のせいだ……ってなるよ。ありがとう。
このまま宇賀神ルートに分岐しないか?



〜姫崎視点〜

 下校時刻の待ち合わせ場所に、雛の姿はなかった。
(おかしい。今日は俺の方が遅くなったはずなのに)
 不思議に思いつつ暫く待っていると、
 代わりに現れたのは桜坂と結城だった。
 冷ややかな瞳で、2人は俺のことを睨む。
 ……最も、彼らにはいつもこんな目で見られているので慣れっこではあるのだが。

「雛は来ませんよ」
「……どういうことだ?」
「あいつは今回の更生プログラムから降ろします。
 もうアパートにも戻りません」
「俺も同じ気持ちです。
 これ以上あなたがあいつを傷付けるなら……容赦しない」


姫崎ルート、保護者2名悠翔がちゃんと保護者してくれるところが本当に好きなんですよ。
このルートの澪くんは、雛に負い目もあるけど心を許してもいるので、悠翔と協力して一緒に雛を守ってくれるんですよ。
雛のこと、ちゃんと大事に扱ってくれる。
やっぱり澪くんが雛に心を許してくれるルートは最高なんですよねぇ……!!



〜姫崎視点〜

 残された俺は、そこで雛を待った。
 けれど、来ない。
 いつまで待っても……来ない。
(そうだ、携帯があるじゃないか)
 電話をかければいい。
 そんな事も思い浮かばないなんて、どうかしている。
「……どうして出ないんだ?」
 いつまでたっても繋がらない。雛は出ない。
 一体、どこに行ってしまったのだろう?


ここの姫崎先輩、痛々しくて悲しくなっちゃった。
待ってる人が来ないのは辛いよね。




▼ Scene28『愚かなふたり』



隔離されて生活すること数日。

宇賀神家に匿われた雛のもとに、みんなが様子を見に来てくれる〜って話なんですけど、澪くんはここに来て何話すんだろうな。
「不便ないか?」「何かあったら言え」とか聞いてくれちゃうわけ?甲斐甲斐しい澪くんだめじゃない?好きになるけど??


いやまあここは残念ながら澪くんじゃなく
有村先輩が訪れてくれるわけなのですが。



「……姫崎先輩がどうしているか、聞いてもいいですか?」
「……そんな事、聞いてどうするの?」
「……有村先輩なら、教えてくれるんじゃないかと思って」
「…………。
 君って、本当〜に守り甲斐のない女の子だね」

「え……?」
 有村先輩の声のトーンが、いくらか下がる。
 私を見る目はいつもの彼よりもずっと冷めきっていて、驚きに心臓が跳ねた。
「澪もみんなも、君を藤吾から切り離すために
 ヒロインを降板させて、こんな所に閉じ込めて……
 そうやって、あらゆる手を講じてくれているのに……」
「それでも君は、藤吾のことを気に掛ける」
「……ひどいやつだね」


ごもっともなんですよね。本当。
すみません、ウチの雛が……。

姫崎ルートの有村先輩、容赦なく雛に正論パンチしてくれるので助かります。
みんなが雛に対して過保護になっちゃってる今、逆に過保護に扱わない有村先輩も良い。なんやねん。はっきりしろや、自分。欲望に素直でごめん。



「…………」
 スカートの裾を、ぎゅっと握りしめる。
「……あの、有村先輩」
「ダメだよ」
「え?」
「藤吾のところに行きたいって言うんでしょ〜?
 でも、ダーメ」
「それこそ僕が澪に八つ裂きにされちゃう」



この食い気味に「ダメだよ」って言う有村先輩、めちゃくちゃ良い。

結局有村先輩は優しいので、藤吾のもとに連れてってくれることになるのですが!


宇賀神家から抜け出す時の、「雛ちゃん、今だ!行こう!」って言うのが結構、可愛くてお気に入りです。
ああだめだ、有村先輩の話するのはやめないか?やめよう。



「同じ間違いをしてしまった者同士、
 私はこれからも先輩のそばにいたい。
 ……先輩から、離れたくないんです」

「……それは、どうして……?」
「先輩のことが、好きだからです」
「…………!」

 気持ちを伝えた瞬間、こらえきれずに涙が溢れ出した。
 とめどなく流れるそれは、ベッドに伏せる彼の顔にぽろぽろと落ちていく。
 姫崎先輩はじっと私を見つめ……腕を伸ばしてきた。
「…………」
 温かい指先が濡れた頬を拭ってくれる。
 その感触にも胸が締め付けられて、ますます止まらなくなる。
「……バカだね、雛は」
「こんな俺のところに戻ってきたりして……
 本当に、バカだ」



戻ってきた雛が姫崎先輩に好きだって伝えられて、そのあと悠翔たちにも一応認められて、クリスマス公演も成功させて、姫崎先輩と両想いになってハッピーエンド!

弱って毒気が抜けた姫崎先輩に「こんな俺のところに戻ってきたりして、本当、バカだ」って言われるところ、不覚にも"良い"なと思ってしまった。
生まれ変わった姫崎先輩と1から恋愛を始めて欲しいな。


姫崎藤吾との恋愛、本当にお疲れさまでした。雛。



庶民おやつを一緒に楽しむ藤雛を見て穏やかな気持ちになれるくらいには、きっとこの2人のこと私も許してるんだと思います。




まあでも!!
おまえが悠翔にやったこと!!


わたしは絶対に絶対に許さないからな!!!





以上、姫崎ルートでした。




ところで雛の代役としてベル役に那由多が抜擢されてたのめちゃくちゃ笑った。
那由多には荷が重すぎるって。





▼ おまけ『月涙館ラブ☆ドキインタビュー』



sideZをフルコンプしたおまけとして読める最後の最後のSS……!!
由衣さんと華純さんが、雛とエンドを迎えた攻略対象それぞれに質問しに行くコーナーなのですが、
このコーナー、姫崎先輩が一番楽しかったから最後に書かせて。


「……あの子が今よりもっと世間に注目されたら、
 俺のもとから離れていっちゃうのかな……」

「はい?」
「そうだよね。俺のそばよりも居心地の良い場所はいくらでもあるはずだ」
「今の彼女はそれを知らないから
 俺のそばにいてくれるだけであって、
 俺が捨てられる可能性なんていくらでもある」

「あの……姫崎さん?」
「彼女を繋ぎとめるにはどうしたらいいんだろう?
 やっぱり拘束? あの手錠を使って――」
「――フンッ!」
「痛っ」


姫崎の性格矯正用ハリセンを澪くんが持ち出してスパーンと一発くらわせるところ、死ぬほど笑った。



「子どもは……そうだね。欲しいと思わなくはないけど」
「けど?」
「…………俺の遺伝子が入った子どもが生まれるの?
 それってかなり性格悪そうじゃない?」

(悪そうだな……)
(あ〜悪そう……)
(間違いなく悪いだろう……)

「あ、もしくは澪の遺伝子をもらうのがいいかな?
 それなら、賢くて可愛げのある子になりそうだし」
「痛っ」
「阿呆!!!! 誰がやるか!!」
「冗談なのに……。さすがの俺だって嫌だよ」
「わかりづらい冗談を吐くな!!」


無理すぎる。
一生やってて欲しい。



ラブ☆ドキインタビューさあ!
不満があるんですけど!いいですか!?




あの!


短すぎるよ……!!!!




もっと見せてよ!こういうの!
こういうの、だいすきなんだよ!

幸せになったふたりが茶化される構図、
みんなも好きでしょう!?
もっと10万字くらい見せて欲しかった!暴れる!



私はさ、藤雛については
きっと藤雛単体が好きなんじゃなく
藤雛 with 周りの保護者たち
が好きなんだと思うんですよ。


はぁ。最高でしたね。
これからもすぐ道を踏み外そうとする姫崎先輩のことをハリセンで矯正して欲しいし、たまには悠翔に怒られて欲しいよ。






おわり。




姫崎ルート、
軽めの感想にしようと思ったのに
なんでだろうね!?
なんか久世くんと同じくらい文量があるな!ガハハ


とっても楽しいルートでした。
たくさん楽しませてくれてありがとう。



sideAの個別感想はこれで終わり!
お疲れさまでした。

次回はsideZの個別感想でお会いしましょう。



いつになるかな………………



以上、やちょうさんでした。