▼キャラ別感想(cv敬称略)
ネタバレについては折り畳んでいます。ご注意ください。
今回から感想は攻略順で書いています!
キャラ別感想ということで、
【絶望】エンド・【救済】エンド両方の内容に触れています。
各キャラクター、必ず【救済】エンドまで見届けてからお読みください。(絶対だよ!)
三幕感想に関しては各キャラクター【絶望】エンドの内容に触れている可能性があるのでご注意ください。
本当にネタバレ気を付けてください!⚠️
(それほどネタバレに気をつけるべきゲームなんですよ……)
ということで、まず初めにちょーーっとこのゲームの世界観が難しいと思うので噛み砕いて説明致しますね?
(未プレイ者向けの説明なので既プレイ者は飛ばしてもらっても!)
この呪われた国――、アルペシェールは国民が全員23歳までしか生きられない呪いをかけられております。
それに抗うために
『人間の身体は23年で朽ちてしまうから全く同じクローン体を用意して記憶も能力も全部移動させちゃおうぜ!そしたら人間の身体は死んでも中身だけは不死身じゃん!』
というかな〜〜〜り無理矢理な延命措置をし続けています。
……まあそんなうまい話でゲームが成り立つわけもなく、この延命措置には致命的な欠陥がありまして。
『記憶・能力は全て受け継ぐが、強い<感情>は受け継ぐことが出来ない』
これです。
親愛、友愛、……など個人の1番強く持っている感情は引き継ぐことができません。複雑な『恋愛感情』は一切引き継ぐことができません。
さあ、これ、面白くなってきたでしょう??
つまり主人公と恋愛しても、それを引き継ぐことが出来ない――!?
攻略対象の彼らに愛する者はいるのか。主人公を愛してしまうのか。彼らはこの世界でどのような結末を迎えるのか――。
詳しくはPVをご覧くださいませ。
わたしの説明よりはるかにわかりやすい!なんてこと!
そして気になったあなたは是非お買い上げを!ありがとうございます!ありがとうございます!!三日三晩やちょうさんと語り明かしてくださいね。
それではキャラ別感想です
↓
<人を赦す運命を拒絶した男>
マティス・クロード(cv.天崎滉平)
初回攻略はマティスくん!
ちょっぴりイカれた部分もあるけど、本が大好きな優しい男の子です。
なんとマティスくんの隣には常に見守ってくれている執事付き!
世の中の執事好きさん、盛大に喜んでいいよ。
いや〜〜〜あのね、この執事、拗らせます。(マティスくんの話をしろ)
マティスくんを攻略する上で、語る上で、欠かせないこの執事の存在……。
いや単にわたしが執事好き属性を持っているだけかもしれませんが。
ただ機械的な執事ではなく、ちゃんと人間味を持った執事で私はとっても好みでした。(マティスくんの話をしろ)
そんなマティスくんの攻略はクロード家に関わるお話です。
攻略おすすめ順を参考にしてマティスくんを初めに攻略しましたが、これがベストアンサーだった気がします。
なぜなら1番真相から遠いので!
じわ…じわ……と真相に近付いていくプレイが好きなそこのあなたはマティスくんからの攻略をオススメします!
まだ何色にも染まっていない、優しくて透明な彼の心を、たくさんの色で彩っていってくださいね。
はい、それでは【絶望】感想です。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
おいおいおい、急に『俺』とか言い出す執事〜〜!
ちゃんと執事教育されてらっしゃいます?もう一度柾木真之介に教わって1から執事教育でもされたら??
と共通時点での私は思ってたのですが………。
いやそりゃそうだわ。
だってこの男、執事教育なんて受けてないもん!!!
は〜〜まんまと騙された!!なんだこいつ!いい顔しやがって!!うっ!好き!!!拗らせた!!
ジャンのこと、個別に入ったらめちゃくちゃ掘り下げてくるし、最愛の女がいるし、ぜーーーったいに死ぬと思ってたんですよ。
まさかラスボスだとは。
ところで私はマティスくんを初回攻略に選んだので、
(ふぅ〜〜マティスくん終わったぁ……)ってひと息つきながらタイトル画面に戻ると
急に先ほどまでの絶望スチルとともに哀しい台詞が流れてくるから待っ……!?待っ、え!?これなに!!?!
リアルに取り乱しました。
【救済エンド】
あらすじざっと説明
アドルフたちによって、壊れかけたマティスくんとともになんとか助けられたセレス。
だけどマティスくんを生かしておく装置が破壊されたことにより、修復不可能な状況に。
ゆるやかに壊れていくマティスくんと最期の時間を過ごすため2人は海岸で幸せなキッスをして終了――。
と思いきや数ヶ月後、なんとか治ったマティスくんとセレスちゃんが再会するもマティスくんの記憶は全消去済。
そんなセレスとの記憶がない中でも、マティスくんは手を取って再び二人の時間が動き出すEND
私は好きです!!!!!
【貴女と出会う度に恋をする】というテーマを最後まで貫いくれたので!
ジャンもなんだかんだマティスくんを【愛して】いたことがわかったので、本当にこの二人は、ちゃんと話し合えば良かったんじゃないかなあ……。
しかし憎めない男だぜ、ジャン…………。
マティスくんルートのセレスちゃん、本当にめちゃくちゃ頑張ったので報われて欲しいね……。
<人を導く運命を切望する男>
リュカ・プルースト(cv.平川大輔)
顔面柔和なお兄さん、みんなの先生リュカ・プルーストさんです!
リュカ先生〜!実は結構顔が好きだったりします。
困った顔とかいいよね……。(伝わらないね)
諸事情あって第一印象は正直あまり好みではない男だったのですが、
この男……ルートの内容がおもしろい。
いやもう……面白いというか、まるでジェットコースターのよう。
我々の感情のぶん回し方もえげつないし、話の展開も…えげつないし。
それだけたくさんの事象に振り回されたルートでした。
でもめっちゃおもろい。お墨付きです。
そんなリュカ先生の【絶望】はこちら。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
こ、この既視感しかない、鉄格子は………!?
「あっはwwww」ってリアルに声出して笑った。
あまりにもオトメイターに馴染みのありすぎる檻。
そう、『檻☆ガール』の爆誕である――!
手を叩いて喜んだ。え?なに?これって2010年代の乙女ゲームでしたっけ?
その後リュカ・プルーストのお部屋には小さな鳥籠が背景として置かれることになるのですが……。
と、鳥籠……思ったより小さいな……大丈夫?入る?
なんかこう……大型犬用の檻とかにしてもらった方が……ね?
もうごめんこれだけ言いたい、cvヒラカワ100%裏切る説、水曜日のダウンタウンよろしくお願いします
(攻略中メモより)
誰か検証してくれ。
もうここからボルテージ上がりまくり。
なにこれ、リュカ先生ルートめちゃくちゃ楽しいじゃん!?
余談だけど、その後アドルフに無言で助けを求めたらちゃんと察してくれるアドルフに「好き…」ってなった。
アイコンタクトひとつで義妹のピンチを察することの出来る義兄……はぁ、好きです…………。
まあそんなボルテージはナディアちゃんの例の件でボロボロに崩れさることとなるのですが。
ナディアちゃん〜〜……;;
いやもうこれアカーンって思った時には既にキメラ化されてたし
ちょっとキメラの外見気になるな〜でもさすがに絵は出てこないかな…あってもスチルくらいかな……って思ったらご丁寧にナディア(キメラver.)の立ち絵まで御用意してくださって。わあ。えぐ〜い。(おっ感情が死んできたな)
「…………ああ」
「……………………………
…………………もう、無理だ」
「…………これ以上は……頑張れ、ない」
;;;;;;
本当に苦しかった。
頑張って頑張って頑張って頑張ってきた先生が、ナディアちゃんの姿を見て「頑張れない」って口にしてしまうのが本当に苦しかった……。
どうしてリュカ先生、こんなに苦しい目に遭わなきゃいけなかったんだろうな……。
しかしこれはまだ『絶望』の入口。
というかリュカ先生の絶望、長すぎませんか?
絶望が始まってから(ナディアちゃんキメラ化)終わるまでが本当に長くて……辛かった……。
(あ〜もうちょっとで終わりかな〜)って思ったらリュカ先生、外に飛び出して街の人間皆殺しにしてるし。なんで???
もう……どうしようもない現状がつらつらと続いていくのが苦しかった。わかってるんですよ、絶望なのは。
絶望エンド『鳥籠の世界』については、個人的にはまあ…許せるレベルのハッピーエンドでした。(ハッピーエンドとは)
急にやばいスチルでてきたけど。
骸骨の薬指に誓いの指輪をはめる男、終遠のヴィルシュ内イカれてるスチルNO.1です。おめでとうございます。
【救済エンド】
あらすじざっと説明
リュカ先生を刺すことでなんとか大量無差別殺戮を止めたセレス。
虫の息の先生とともに、ナディアを助けるためにカプシーヌと最終決戦へ。
ダハトの一言で正気を取り戻したナディアはカプシーヌを殺して二人に看取られ死亡、後にリュカもセレスに看取られ死亡。
その後アンクゥに介錯人を任せセレスも自死。
リコリスの花畑にリュカセレのお墓を立ててEND
………救済、とは?
きゅう‐さい〔キウ‐〕【救済】 の解説
[名](スル)
1 苦しむ人を救い助けること。「難民を―する」
2 神や仏の側からさしのべられる救い。キリスト教では、人間を罪や悪から解放し、真実の幸福を与えること。救い。
>goo辞書より引用
思わず調べた。
アレですか?「死は救済……」とか言っちゃう系のそういう感じですか?
いやね、嫌な予感はしてたんですよ。
だってリュカ先生の救済エンド、分岐選択肢で既にナディアちゃん拉致られてるもん。
ナディアちゃん拉致られてんだよ。キメラ化不可避だよ。もう救済なんて無理だよ。諦めて。
しかもいざエンド分岐まで行くのがなーーがい!
めちゃくちゃなーがい!
絶望と同じシナリオをなぞるから道中で人がバッタバッタ死んでるもん。ヒューゴも死んだよ。
唯一シアン・ブロフィワーズ死亡エンドかと思ったけどそんなこともなかったね。全ルート生き残りおめでとうシアン……。
アドルフもこの生命力を見習って欲しい。
ナディア「………………わたし がんばれた?」
がんばったよ;;;;
この台詞はリュカ先生の「これ以上は頑張れない」と対比になってて良いですね。思わず涙しました。
救済エンド……だけでなく、リュカ先生ルートは本当にナディアちゃんが裏の主人公でした……。
みんな大好きだよ、ナディアちゃん……。
ところでダハトくんとナディアちゃんに可能性感じてしまったのは私だけ?
リュカ先生ルートのダハトくん、味方……なんですよね。
三幕でもそうでしたけど、ダハトとして唯一出来た友達のことを想うダハトくんが好きです。
てかあの三幕を終えた私たちに対して、アンクゥに他の男との結末を見守らせるのヤバすぎこれ作ったやつ人間か?
(攻略中メモより)
笑った。本当にそう。多分人間ではないね。
アンクゥ(……セレスを殺した時の感触が、未だに手に残っている)
って言うんですよ?;;;;
アンクゥはセレスを生かすために何百年も生きてきたのに、その結末が己で殺すことになるなんて本当に無理すぎてゲボ吐いた。
しかもこの時間軸のアンクゥ、次のセレスが産まれてくるのをまだ待つ気なんですよ………。はぁ。
「………………どうして、私は」
「君との運命を、手繰り寄せることができなかったのでしょう……?」
大好きな台詞です……。
エンドとしては綺麗だった。
綺麗だった……けども。
私はナディアちゃんとリュカ先生と幸せな3人家族を築きたかったよぉおおおお;;;;;;
乙女ゲームがしたいです、先生………。
<人を生かす運命に熱狂した男>
シアン・ブロフィワーズ(cv.細谷佳正)
はい。この国の最高権力者、シアン・ブロフィワーズさんです。
クローンの仕組みを作り上げた祖。
彼がいなけれゃ延命措置など夢のまた夢。
人類を救った神。
基本的に自分のことは無頓着な彼ですが、その長い髪の毛のアレンジはいつでも崩れないスグレモノ。
……えっ、そのヘアアレンジ、毎朝自分でやってるんですか…………?
星野市香さんもびっくりの面倒くささだよ。
そんな盛り盛りの彼ですが、当の本人さまは
「クローン体に引き継ぐのに感情はいらん。恋愛?ハッ(鼻で笑う)」
なんという人でなし。
………ハッ。(鼻で笑う)(おもしれ〜男…)
「恋愛感情?そんなもの俺には必要ありませーん」の男を落とした時の達成感たるや。
おもしれ〜じゃねえの、シアン・ブロフィワーズ。
私が絶対に「……は?なんだこの感情は……。この俺が、恋愛を理解する日が来るとはな……」って言わせてやるからな!!絶対にだ!!!(ここまで妄想)
という勢いで進めたシアン・ブロフィワーズ。
3番目攻略の彼ですが、やはり研究者ということでこの世界の『クローン体』の解像度をグッとあげることができました。
マティスくん、リュカ先生を経て、この世界の『仕組み』ってそういうことなのね〜ははん。となっていたところに詳しい説明!助かります。
そんな背景もあり、彼の3番目攻略もオススメでした。
さて正直に話しますと、先に攻略した2人についてはやちょメンではなかったのでシアンさんには大きく期待しておりました。
全ルート通じて言えることは
まず初めに世界観が独特なので、その知識を定着させるためにテキストを読み進めてしまうのと、あとは単純にシナリオが面白いのでサクサク進む。
キャラ萌なんてしなくても普通に面白い話じゃん?くらいの評価だったんですよ。
さあ、やちょうさんはシアンさんとどんな恋愛を繰り広げたのか――。
シアン・ブロフィワーズはやちょメンに昇格したのかーー。
ということで【絶望】感想です。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
「――俺は。
最初に恋をするなら、お前がいい」
リンゴーーーーン……ゴーーーーン………ゴーーーーーーン…………
(なんの奇声ですか?→晩鐘の音です)
シアンとセレス、初対面での距離感。徐々にお互いを知っていく過程。気を許す程度の関係性の変化。突然の伴侶認定。
どれをとっても秀逸………っ!!
これぞ乙女ゲームでした。
あっ、わたしちゃんと乙女ゲーム買ってたんだな……って3人目での気付き。
というか普通にセレスちゃんの人格と、シアンさんの相性が良い。
私に乙女ゲームの楽しさを思い出させてくれて、ありがとう。
シアンに滾った部分をあげるとキリがないのですが、まあ……特別にピックアップを致しますと
気付かず無言でサンドイッチもぐもぐするシアンさんが可愛いのと、序盤なのに彼白衣をさせてくれるところと、中盤セレスがシアンさんの私室にお世話になる際にどんどんセレスの私物が部屋に増えていくところと、セレスに「共にいたいから」って言わせたいがために自警団の中に好きなやつがいるのか?とかお前が俺と一緒にいるメリットはなんだ?とか遠回しに聞いてくるところと、個別の後半になっても「絶対に恋愛感情は抱かない」宣言をしてるシアンさんとかですね。ニコニコしちゃいます。
(めちゃくちゃ楽しんでるじゃん……)
アンクゥ「彼に『死神としての力』がバレてはいけないよ」
やちょう「わかった!」(これは後にシアンにバレて狂気をぶつけられる気配……!)
……そんなことは、なかったね。
てか私は普通に「死神の力を持った少女」バレをしてしまって、シアンに興味持たれて狂った執着を向けられるのかと思いきやそんなことはなく狂った執着を向けられる前にシアンを攻略してしまった
(攻略中メモより引用)
本当にそう。
私は『人体実験に使いたいけど雑用係としてのセレスを生贄とするのに何故か抵抗がある自分…に戸惑うシアン』を期待してたので
(まだ?まだかなっ…?)(まだ……死神バレしない…?)(あれ…?)(ん……??)とかやってたら伴侶認定されました。
それでも頑なに『恋愛感情』と認めないシアン、本当にも〜〜〜〜〜!!強情なんだから!
シアンさんの『絶望』については、正直もう幸せになれたじゃん!!って言いたいところなんですけど、
まあ……一人でセレスと会話するなかなかにヤベェ男が見れたので満足かな……。
でも勝利目前!!まで物語を進めておいて、ハッピーエンドに辿り着けないのは…!正直辛かった……!!
【救済エンド】
あらすじざっと説明
見事メモリーの増強を加えた新たなクローン体を作ることに成功したシアン。
この研究成果を国民に伝えようとしたところでサロメのメモリーが暴走。
王族を殺し、ダハトを殺し、別の王族を生贄にすることでサロメのメモリー増強リライバー化も成功する。
最後に二人でダハトのお墓参りをし、シアンは宣言通りに「お前に恋をした」と告白してEND
な、なななにこのウルトラハッピーエンドは…………。
【救済】ですらない。普通にハッピーエンドだよ。いまからシアンのエンド名【絶望】と【ウルトラハッピー】の2種類ですって書き直してきて。
ダハトくんが密接に関わるルートだから扱いをどうするのかな〜と思っていたら……死んだし。
いや、まさかここまでウルトラハッピーだとは思わず、普通に最後の乙女ゲーム的展開に温度差があって照れた。
このゲーム、乙女ゲームだったんだ……!?
トキメキの配分を全てシアン・ブロフィワーズに振るの、やめて欲しい。もっとバランス考えて!
後はもうそりゃシアンさんがこちら側についているので大勝利です!おめでとうございます。
第三幕に続く大ハッピーエンドでした。
ウチのセレスちゃんを任せるなら絶対にシアンが良いです。
<人を愛する運命を享受する男>
イヴ(cv.斉藤壮馬)
2022年絶対に私が幸せにしてやるからなカプ部門優勝ですおめでとうございます。
今作の戦闘要員そのいち。イヴくんです。
顔面が圧倒的に強い。優勝。
そしてお仕事服が可愛い!!!大事ポイントですここ。
巷でよく聞く「イヴセレ」とは彼らのこと……。
マティス・リュカ・シアンを終えたその先に攻略できる男。
攻略制限がかかってるだけあって、様々なことが明かされていきます。
それだけでも〜〜面白いのに、イヴセレちゃん……。はぁ。
どんな人間も「あいする」べき存在だと受け入れて、度を超えた【博愛】を人々に与える一人の男と
そんな男にだんだんと絆されてしまう、人間から忌み嫌われた存在の主人公……。
なんかこういうのラノベで見たことあるな……
ラノベチックな2人の恋模様を暖かい目で見守ってくださいね。
そして<人を愛する運命を享受する男>の真髄を味わってください。最高です。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
「リコリスの化身たる彼女は――」
「生まれ落ちたその瞬間から!
守護者たる、このイヴ・ノワージュのものだ……!!」
リンゴーーーーン……ゴーーーーン………ゴーーーーーーン…………
(なんの奇声ですか?→くどいですが晩鐘の音です)
優勝だよ。
イヴ、おまえが優勝だ。
この台詞だけで8000円を払う価値がある。
えっ、まだ「このイヴ・ノワージュのものだ……!!」を聞いたことの無い人類がいるんですか??
それって、人生損してる…ってコト?!
本当にこの台詞を聞けてよかった。
ありがとう、終遠のヴィルシュ。
ありがとう、オトメイト。
ありがとう、斉藤壮馬さん。
この2人、言いたいことは山ほどあるのですがまずはこれ……。
イヴセレ、【相互救済】カプじゃん……っ;;;;
だいっすきなんですよ【相互救済】……。(詳しくはヒロアカ記事を読んでね)
道中イヴがなよなよしてしまった時は
「はいはいカウンセリング〜」つって無心でテキストを進めてたんですけど、(それでも綺麗な救済だったので最高でした)
終盤からの……なに?この【偏愛】の男……。
ちゃんと【相互救済】だった。完璧だった。
【博愛】の男は死んだ――。
――【偏愛】の、男。
っていう表現が好きなんですよね。
迎えに来たイヴが「セレス」って呼ぶ声色、本当に優しくてだいすき
苦しくても未来が絶望的でも、それでもセレスとともに『生きたい』から世界を敵に回す覚悟のあるイヴ……本当に君が運命だよ…………。
凄くないですか?これがメインヒーローなの……。
世界の平和とともに君も掴み取るぜ!じゃなくて、世界から恨まれてもいいからセレスと生きたい、なの……。
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
あとこれはシアンの話になってしまうのですが、
シアンルートをプレイ中、「なんかもう少し上手く展開出来ないのかな〜」って思ってたんですよ。
まあ……できないわけですよね。
だってイヴルートでようやく「土壌の毒」が短命の原因だって分かるんですもの……。
ただシアンルートで原因が判明すれば、きっと一番平和的に解決出来そうだな……って。
いやごめん正直に言いますね。
シアンルートでもちゃんと原因究明して、何にも憚られることなく幸せを掴みたかったんです!!!
イヴの話をしろ!!はい!!!!
それにしてもイヴルートのシアン、めちゃくちゃいい味出してたな……。
イヴルート、概ね最高に面白くて大好きなのですが、
わたし「村八分」的な展開が大の苦手でして……。
シアンルートでも「ちょい村八分」的なことはありましたが、まあ乗り越えられる程度の「村八分」だったんですよ。
ただイヴルートは……っ、「村八分」、きつかったなあっ……!
乙女ゲームたまにあるあるの「全世界が敵で逃げ回るパターン」のやつ……。お前らなにしたん……。
家に引きこもりながら2人で生活するしかなくて、セレスのいない所でイヴは街の人たちからいじめられてて……。挙句の果てに、ヒューゴさんからも暴言吐かれたときは結構メンタルに来た。(まあヒューゴさんに関しては薄々察してたよ…)
そして襲い来る「絶望」。
いやショ〜〜〜ジキなところ「絶望」させる意味あった!?!
これは!勝てたでしょ!!
シアンにも勝って、もう勝利を掴むだけだったのに!
どうして……!
どうしてイヴは燃やされた…………?
イヴ燃やされたの衝撃的すぎてリアルに「ひっ」って声出た。
これは本当にまじでトラウマです。
焼死には敏感なんですよ、やちょうさん……。
この絶望エンドを迎えた時はイヴセレを幸せにすることしか頭になかった。
三幕?そんなのいいよ。今すぐイヴセレちゃんを幸せにさせて……。
絶望エンド『紅きリコリス』については、こちらはわたしの大好きな『後追いエンド』だったので大満足です!
こ〜〜いうのでいいの。絶望は。このくらいがちょうど良いの……。
イヴくんは……そうね。愛する人を喪ったら何を躊躇うこともなく自死を選ぶ人間だったね……。
【偏愛】の、男だね……。
【救済エンド】
あらすじざっと説明
なんかもう触れるだけで人を一瞬で殺せるようになったセレス。
そんなセレスにリコリスの花束を捧げて「結婚しよう」とプロポーズするイヴ。
なんとかその場を鎮静し、ハッピーエンド……になるかと思いきやイヴは呪いの影響を受けすぎたせいで余命半年程。
更には国民から恨まれているため二人は隠れ家で残りの余生を罪を受け止めながらそっと生きていくEND
終遠のヴィルシュ――――。
【終遠のヴィルシュ】でした。
誰?メインヒーロー??アドルフじゃないの?って言ってた女。(わたしだよ)
メインヒーローはおまえだよ……イヴ・ノワージュ。
私は全エンドの中で一番最後にイヴ救済エンドを迎えたので、本当に綺麗に……タイトル回収をして終えることが出来ました。
うん……。物語的にはね、綺麗に終わりましたよ。
――この瞬間、
命が燃え尽きて死んだって構わない。
「……ありがとう。
死ぬまで――死んでも永遠に愛してる。
俺の……リコリス・ノワージュの姫君」
「…………私もです。
私の……リコリス・ノワージュの守護者様」
いちばん好きな表現でした……。
私は三幕救済を見届けたあとに、
「アンクゥがリコリスの花束を抱えてプロポーズするシーンが終遠のヴィルシュ内最高のスチルでした……」
と感想を書きたかったのに、
イヴルートのリコリスの花束を捧げてプロポーズするシーンも最高……ッ、すぎて困る………ッッ!!
今回のNO.1スチル、本当に2つとも優勝です。
イヴルートに限らず、他ルートでさえもアンクゥさんが「あんたはイヴと運命なんだよ」みたいなことを匂わせてくるのですが、
【運命】に煩いやちょうさんからしたら「はっ、イヴごときで【運命】とか言わないでもらえます?」って感じだったんですね?
いやでもね……。これはね…………。
悔しいけど、【運命】だったわ…………。
<人を求める運命と共鳴する男>
アドルフ(cv.八代拓)
主人公の義兄にあたる男。
…………はい、好き。
もう好き。結婚しよ。
で、出た〜〜!ずっと傍にいてくれた系男子!こんなんやちょうのドドドド好みなんですよ。
今作の戦闘要員そのに。アドルフくん。
このSDキャラ、ムスッとしててかわいいね。
アドルフは物語が始まる前から知り合っている関係性ということもあり、本当に常にセレスちゃんの味方をしてくれます。
そうだね、一定のタイプのオタクに必ず刺さる男だろうね……。
もれなく刺さったよ。深い矢を残していったよ……。
そんなやちょメン認定された男の感想は……こちら。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
第三幕感想に続く。
<死を司る運命を翻弄する男>
アンクゥ(cv.興津和幸)
は〜〜〜〜〜〜〜ん。
この見るからに怪しい男…………ふぅん。
今までの乙女ゲームで言うところの『綿森楓』や『天津国星縁尊』や『木邑浅葱』的ポジションキャラクターでしょ!わたし、知ってるんだから……!の気持ちで出会ったアンクゥ。
今まで出会った『綿森楓』や『天津国星縁尊』や『木邑浅葱』的ポジションキャラクターに共通していることといえばなんでしょうか。
そう、この男。
――なにも言えません!
皆さんもぜひ「うわぁ〜なんやねんこいつぅ〜」と思いながらアンクゥさんのことを知っていってくださいね。
そ、そんな怪しい人物……(?)じゃないよ……!
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
第三幕感想に続く。
<第三幕感想>
ここまで『絶望』しか味わえず、本当に辛かったね。
さあ、全ての答え合わせ――といこうか。
!わんくっしょん!
(この先ネタバレです!誤タップしてしまった場合はこのまま『ネタばれだよ><』ボタンをもう一度押してください!)
<全ての運命に反抗する男>より
【救済エンド】
「大切な、君へ――。
愚かな……死の、番人から……」
「数百年の想いを……込めた。
――この、花束を」
「……どうか。
受け取って、ほしい」
アンクゥしか勝たん。
;;;;;;;;
アンクゥしか……勝たん……。
分かってた、分かってたんだけども。
こういうキャラがね、泣けることは。
でも本当にべしょべしょになるほど声をあげて泣いた。
ちなみにこのブログを書くためにもう一度三幕救済を読み直してきてべしょべしょに泣いた。
身体中の水分が全部目から出てきた。本当に。
これ泣かないやつおる?
正直三幕救済を迎えるまではホロリ……程度だった涙が軍勢抱えて大放出されたよ……。
【運命】じゃないことを分かっているけどそれでもそばに居たい系男子からしか得られない栄養がある Byやちょう
そうは言ってもアンクゥさんの正体はかなり序盤に分かってしまっていたんですよ。
三幕開始直後にアドルフさんが……匂わせ、みたいな台詞を吐いてらっしゃったので……。
なんとなく察してしまったわたしは、そこから似ている立ち絵があればスクショをしたり、アドルフにピアスがあいているからアンクゥにも耳に穴があいているか細かく確認したり、些細な行動からアドルフ=アンクゥを確定させたり、ずっとずっとアドルフバレを楽しみにしていたのですが、
まさかの最終盤まで明かされないとは。
背丈も同じだし美味しいものを食べたら震えるし声を揃えるし目元が似てるしアドルフのこと「役立たず」っていうし荒らげた口調がアドルフと同じだし「もう一度巡り会ってくれてありがとう」っていうしアドルフの短剣持ってるしもうど〜〜〜〜足掻いても…………はぁ。
お前が「マム」と叫んだらそれはもうそうなのよ
(攻略中メモより、ずっとヤキモキしているやちょうさんの図)
アンクゥのことを気にかけすぎて、
肝心な物語の真相としての感想が
「ダハトくんーーー!!!まじかーーー!」
「マムーーーーー!!やっぱりーーー!!」
ほぼこれに尽きる。(雑!)
そいやダハトくんの深掘りあんましなかったな
あ〜〜!!
(シアンルート攻略中メモより)
もっと疑え。
ダハトくんの件は、もっと……ちゃんと消化したかったんですけど……如何せんアンクゥが…アンクゥがさぁ……。
あっでもラスボスバレしたスチルのダハトくんと、その後の前髪切った?ダハトくんの立ち絵は良かったです◎
それと私は「第三幕」という名前上、
アドルフとアンクゥは攻略できないものだと思っていたので(既プレイ者に聞いても第三幕はアドルフとアンクゥの話もあるよ!程度にしか聞いていなかったため)(その節はネタバレに配慮していただきありがとうございました)
まさかまさかこんなに大恋愛をしてくれるとは思わず。
普段こういうお兄ちゃん系って絶対何かしらあるから本命じゃなくなるんですけど、アドルフに関しては最初から最後まで大好きなお兄ちゃんでした……。
ここでようやく最初っから救済エンドに行けるので本当に……良かったです。
やっぱりハッピーエンドはボルテージが高い時に行くに限るよ……。
【三幕救済】と言えど、このゲームに対しての幸せ期待値はほぼゼロに等しかったので、予想外のスペシャルハッピーエンドに全私が感涙。
こんな……こんなスペシャルハッピー大団円、他にある……?
終遠のヴィルシュ、あまりにも「アンクゥ」のための物語すぎた。
ルートを終えた時の多幸感、そしてフィニッシュ感に満ち溢れて、三幕救済後は2日ほど終遠のヴィルシュをおやすみしました。
他人の血を唇になぞり付けられるのめちゃくちゃ嫌なんですけどwwwwwww
(共通部分攻略中メモより)
これ、めちゃくちゃ大事な儀式だったんだね……。
三幕救済、
唯一アルペシェールが呪いに打ち勝ち開国までの未来を描いてくれたルートで、
マティスくんとジャンの関係性も拗れず、
リュカ先生は生きていく道を見つけ、(ありがとうシアンさん!)
ナディアは病をどうにかし、(ありがとうシアンさん!)
その他も平和に生きていくことが出来ている――。
三幕救済後、他のエンド見れないって。
やっぱりわたしは他の4人の救済をすべて終えた後に三幕救済でフィニッシュしたかったな……。我儘かな……。
最終決戦の時に
本の虫のクロード家に無茶ぶり翻訳させるシアンさんが最高だし、
シアンさんがリュカ先生のクローンに囲まれた際の
死の番人から受け取った霊薬の入った小瓶が、
宙へと放り投げられ――。
それが掻き消えた、瞬間。
大きな外套が広がり――。
背後。
彼を守護するように降り立ったのは、最強の矛――。
「――薬はすべて抜けたな?
契約通り、今からお前の主人は俺だ」
「俺の研究を邪魔する有象無象を、
尽く薙ぎ払え」
この一連の流れ、アニメで見たすぎる。
待って三幕の話めちゃくちゃ長くない?(三幕と同じくらい長いよ!!)
アンクゥさんについては……。
言わずもがな。オタクみんな好きでしょ?この設定……。
私は攻略対象を救済するより主人公を救済してくれるお話の方が100倍好きなので、第三幕はそれだけで"優勝"でした。
アドルフについては……。
本当に彼も大好きなんですよ。
セレスと同じで自己評価が低いところも、実は「死にたがり」だったことも、ずっと見守っていてくれたところも。
ただちょっとセレスのこと好きになったきっかけが、「逆恨みして「死神」と言ってしまった自分を許してくれたその瞬間」なのがよく分かりませんが……。普通に情からの恋だと思っているよ……。
アンクゥとアドルフどっちが好き?って聞かれたら本当にどっちかは答えられないですね……
てか『第三幕』って言ってるのだいぶ詐欺。アドルフルートに改名したら?
<全ての運命に絶望した男>より
【終遠エンド】
あらすじざっと説明
この口づけで、永遠の死を誓い合って――
――終遠を迎えよう
アドルフを殺してセレスと一緒に死のうとするアンクゥ。
セレスを抱えながらリコリスの花畑を次々と燃やしていき、その中心で気を失ったセレスに口づけて一緒に死ぬEND
アンクゥと……幸せになりたかったなあ…………。
こんなに何百年もセレスを救けるためだけに待って、待って待って待ち続けたアンクゥの結末、全部哀しくてつらいです。
先生、乙女ゲームが……やりたいです。
アンクゥ、というかアドルフ、ずっと自己評価が低くて、他の4人の彼らについては思うところはあれど全員認めているんですよ。
ただ自分自身のことだけは
お前に何も与えてやれないのは、
本当に【普通】な……【アドルフ】だけだったんだ
もっと自信を持て!!!
お前が!お前だけが!セレスのそばにずっといたんだろ!?
お前だけが唯一【漂流者】から書物を貰っていない家系の攻略対象なんだよ!!!
自信を持て!アドルフ!!!
リュカ先生、シアン、誰がパートナーでも文句言うやんwww
(シアンルート攻略中メモより)
アンクゥ、イヴセレ推しなら最初からそう言いな〜〜!!
(イヴルート攻略中メモより)
本当にイヴセレ推しだったんだね!?
そんなアンクゥも終遠エンドでは「やっとお前のためにしてやれることを見つけた」とセレスを孤独に死なせない選択をするのですが……。
わたしはアンクゥとともに死ぬんじゃなくて、ともに生きたかったんだよ………………。