Bird Writing

思うがままに

【終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- 】感想

おはようございますこんにちはこんばんは。
やちょうさんだよ。

今回もなんと乙女ゲーム感想記事」だよ。すごい!
とうとう手を出しちゃった、絶望―――。

これまた驚きの熱量だよ。
記事全文を読むってなるとそれなりの時間をやちょうさんに捧げることになるので、
お茶を用意して腰を下ろしながら余裕を持って読んでくださいね。約束だよっ!


それではいつものように
⚠️終遠のヴィルシュについてのネタバレを一切踏みたくない人はここでお戻りください⚠️
ネタバレ記事については折りたたんでおります。
自己責任でお読みください。



このタイトル、購入したはいいものの少しプレイするまでに時間がかかりまして。
何を隠そう、『絶望』に対応する心身を用意してたんですよ。(嘘です)

そして、チェンソーマン(第1部)」を読破した今のわたしならいけると……!必ずこの『絶望』に勝てると……!!
そう確信したので新たな『絶望』に立ち向かうことにしました。


果たしてやちょうさんは『絶望』に打ち勝つことが出来たのか――!?
チェンソーマン(第1部)」「終遠のヴィルシュ」、軍配があがるのはどちらか――!?

全ての結末が今ここに―――!

チェンソーマンもぜひ読んでください。)



▼プレイ時間

40時間以上(Switchで確認)
期間としては2週間くらい。
色々あったので………………。精神的にも。
あんさんぶるスターズ!!的にも(ヒント:推しイベ)
本誌的にも(ヒント:僕のヒーローアカデミア第362話)

それでもわたしの中では結構コンパクトにプレイ出来た印象。
とにかく真相が気になりすぎてプレイ始めたら一気にグワワワッと進めてしまったんですよ。

過去を振り返ってみると【Collar×Malice】と同プレイ時間でした。ご参考までに。



▼共通:個別

ウ〜〜〜〜〜ン。
3.56.5!!
久しぶりにしっかりとオトメイトの共通部分をプレイしたな〜って感じ。
みんなが知ってるオトメイトの共通部分を想像してみて?そうそう。まさにそんな感じ。
別につまらなかったわけでもないし、個別以降は共通部分を一切読まなくて済むのでストレスはなかったです。

選択肢スキップといい、履歴リロードといい、オトメイトのテキストはストレスフリーでプレイできて良いですね。



▼システム

これは…………!
ちょっとこのゲームは特殊なのでシステム……というよりは仕様を説明します!

基本的なシナリオ構成は一幕〜三幕まで。
ただこれが厄介なことに、

一幕
(共通部分)

二幕
(共通部分)
(イヴ、リュカ、マティス、シアンの個別)

三幕
(上記4名を攻略後に解放)

という。
………………なにこれ?

つまり初見の我々は、ぐるぐると二幕の個別ルートを繰り返していく必要があります。
そして三幕の【救済】エンドを見るまではイヴ・リュカ・マティス・シアンの個別ルートでは【絶望】エンドしか見ることが出来ません。

これがま〜〜〜〜〜〜きつい!!
感想等は後述しますが、
4人の【絶望】エンドを見た後に
三幕の救済】エンド。
その後二幕4人の【救済】エンドが解放されるというシステム。ややこしや〜


Q.【絶望】エンドってなんですか?
A.【絶望】つってんだろ。舐めると死ぬぞ。



▼OP

好きです。(はや)
文句なし満点!!

乙女ゲームのOPは世界観を表すのに重大な役目を担っていると思うのですが、これに関しては文句のつけ所が無いです。
まさに!この世界観!赤!黒!血!炎!全部盛り!わあ!

どんな世界観かっていうと、開始数テキストで主人公の血みどろ立ち絵があります。
あとはもう察して欲しい。

鬱鬱〜な世界観が好きな方はもちろん、
明るくハッピーなゲームが好き;;って方は………これはやちょさんがアフターケアを……しますので……。

個人的には【ピオフィオーレの晩鐘】(無印、1926問わず)がプレイできるのであれば、終遠のヴィルシュも問題なくフルコンプ出来ると思っています。



▼キャラ別感想(cv敬称略)

ネタバレについては折り畳んでいます。ご注意ください。

今回から感想は攻略順で書いています!
キャラ別感想ということで、
絶望】エンド・【救済】エンド両方の内容に触れています。
各キャラクター、必ず【救済】エンドまで見届けてからお読みください。(絶対だよ!)

三幕感想に関しては各キャラクター【絶望】エンドの内容に触れている可能性があるのでご注意ください。

本当にネタバレ気を付けてください!⚠️
(それほどネタバレに気をつけるべきゲームなんですよ……)



ということで、まず初めにちょーーっとこのゲームの世界観が難しいと思うので噛み砕いて説明致しますね?
(未プレイ者向けの説明なので既プレイ者は飛ばしてもらっても!)

この呪われた国――、アルペシェールは国民が全員23歳までしか生きられない呪いをかけられております。
それに抗うために
『人間の身体は23年で朽ちてしまうから全く同じクローン体を用意して記憶も能力も全部移動させちゃおうぜ!そしたら人間の身体は死んでも中身だけは不死身じゃん!』
というかな〜〜〜り無理矢理な延命措置をし続けています。

……まあそんなうまい話でゲームが成り立つわけもなく、この延命措置には致命的な欠陥がありまして。
『記憶・能力は全て受け継ぐが、強い<感情>は受け継ぐことが出来ない』
これです。
親愛、友愛、……など個人の1番強く持っている感情は引き継ぐことができません。複雑な恋愛感情は一切引き継ぐことができません。

さあ、これ、面白くなってきたでしょう??
つまり主人公と恋愛しても、それを引き継ぐことが出来ない――!?

攻略対象の彼らに愛する者はいるのか。主人公を愛してしまうのか。彼らはこの世界でどのような結末を迎えるのか――。


詳しくはPVをご覧くださいませ。

わたしの説明よりはるかにわかりやすい!なんてこと!


そして気になったあなたは是非お買い上げを!ありがとうございます!ありがとうございます!!三日三晩やちょうさんと語り明かしてくださいね。

それではキャラ別感想です



<人を赦す運命を拒絶した男>
マティス・クロード(cv.天崎滉平


初回攻略はマティスくん
ちょっぴりイカれた部分もあるけど、本が大好きな優しい男の子です。
なんとマティスくんの隣には常に見守ってくれている執事付き!

世の中の執事好きさん、盛大に喜んでいいよ。

いや〜〜〜あのね、この執事、拗らせます。マティスくんの話をしろ)
マティスくんを攻略する上で、語る上で、欠かせないこの執事の存在……。
いや単にわたしが執事好き属性を持っているだけかもしれませんが。
ただ機械的な執事ではなく、ちゃんと人間味を持った執事で私はとっても好みでした。マティスくんの話をしろ)

そんなマティスくんの攻略はクロード家に関わるお話です。
攻略おすすめ順を参考にしてマティスくんを初めに攻略しましたが、これがベストアンサーだった気がします。
なぜなら1番真相から遠いので!
じわ…じわ……と真相に近付いていくプレイが好きなそこのあなたはマティスくんからの攻略をオススメします!

まだ何色にも染まっていない、優しくて透明な彼の心を、たくさんの色で彩っていってくださいね。



はい、それでは【絶望】感想です。



<人を導く運命を切望する男>
リュカ・プルースト(cv.平川大輔


顔面柔和なお兄さん、みんなの先生リュカ・プルーストさんです!

リュカ先生〜!実は結構顔が好きだったりします。
困った顔とかいいよね……。(伝わらないね)

諸事情あって第一印象は正直あまり好みではない男だったのですが、
この男……ルートの内容がおもしろい
いやもう……面白いというか、まるでジェットコースターのよう。
我々の感情のぶん回し方もえげつないし、話の展開も…えげつないし。
それだけたくさんの事象に振り回されたルートでした。
でもめっちゃおもろい。お墨付きです。


そんなリュカ先生の【絶望】はこちら。



<人を生かす運命に熱狂した男>
シアン・ブロフィワーズ(cv.細谷佳正


はい。この国の最高権力者、シアン・ブロフィワーズさんです。
クローンの仕組みを作り上げた祖。
彼がいなけれゃ延命措置など夢のまた夢。
人類を救った神。

基本的に自分のことは無頓着な彼ですが、その長い髪の毛のアレンジはいつでも崩れないスグレモノ
……えっ、そのヘアアレンジ、毎朝自分でやってるんですか…………?
星野市香さんもびっくりの面倒くささだよ。


そんな盛り盛りの彼ですが、当の本人さまは
「クローン体に引き継ぐのに感情はいらん。恋愛?ハッ(鼻で笑う)」
なんという人でなし。


………ハッ。(鼻で笑う)(おもしれ〜男…)


「恋愛感情?そんなもの俺には必要ありませーん」の男を落とした時の達成感たるや。
おもしれ〜じゃねえの、シアン・ブロフィワーズ。
私が絶対に「……は?なんだこの感情は……。この俺が、恋愛を理解する日が来るとはな……」って言わせてやるからな!!絶対にだ!!!(ここまで妄想)

という勢いで進めたシアン・ブロフィワーズ。
3番目攻略の彼ですが、やはり研究者ということでこの世界の『クローン体』の解像度をグッとあげることができました。
マティスくん、リュカ先生を経て、この世界の『仕組み』ってそういうことなのね〜ははん。となっていたところに詳しい説明!助かります。
そんな背景もあり、彼の3番目攻略もオススメでした。


さて正直に話しますと、先に攻略した2人についてはやちょメンではなかったのでシアンさんには大きく期待しておりました。
全ルート通じて言えることは
まず初めに世界観が独特なので、その知識を定着させるためにテキストを読み進めてしまうのと、あとは単純にシナリオが面白いのでサクサク進む。
キャラ萌なんてしなくても普通に面白い話じゃん?くらいの評価だったんですよ。

さあ、やちょうさんはシアンさんとどんな恋愛を繰り広げたのか――。

シアン・ブロフィワーズはやちょメンに昇格したのかーー。


ということで【絶望】感想です。



<人を愛する運命を享受する男>
イヴ(cv.斉藤壮馬



2022年絶対に私が幸せにしてやるからなカプ部門優勝ですおめでとうございます。


今作の戦闘要員そのいち。イヴくんです。
顔面が圧倒的に強い。優勝。
そしてお仕事服が可愛い!!!大事ポイントですここ。
巷でよく聞く「イヴセレ」とは彼らのこと……。

マティスリュカシアンを終えたその先に攻略できる男。
攻略制限がかかってるだけあって、様々なことが明かされていきます。
それだけでも〜〜面白いのに、イヴセレちゃん……。はぁ。

どんな人間も「あいする」べき存在だと受け入れて、度を超えた【博愛】を人々に与える一人の男と
そんな男にだんだんと絆されてしまう、人間から忌み嫌われた存在の主人公……。

なんかこういうのラノベで見たことあるな……

ラノベチックな2人の恋模様を暖かい目で見守ってくださいね。
そして<人を愛する運命を享受する男>の真髄を味わってください。最高です。



<人を求める運命と共鳴する男>
アドルフ(cv.八代拓

主人公の義兄にあたる男。

…………はい、好き。
もう好き。結婚しよ。
で、出た〜〜!ずっと傍にいてくれた系男子!こんなんやちょうのドドドド好みなんですよ。

今作の戦闘要員そのに。アドルフくん。
このSDキャラ、ムスッとしててかわいいね。
アドルフは物語が始まる前から知り合っている関係性ということもあり、本当に常にセレスちゃんの味方をしてくれます。
そうだね、一定のタイプのオタクに必ず刺さる男だろうね……。
もれなく刺さったよ。深い矢を残していったよ……。


そんなやちょメン認定された男の感想は……こちら。



<死を司る運命を翻弄する男>
アンクゥ(cv.興津和幸

は〜〜〜〜〜〜〜ん。
この見るからに怪しい男…………ふぅん。

今までの乙女ゲームで言うところの『綿森楓』『天津国星縁尊』『木邑浅葱』的ポジションキャラクターでしょ!わたし、知ってるんだから……!の気持ちで出会ったアンクゥ。

今まで出会った『綿森楓』『天津国星縁尊』『木邑浅葱』的ポジションキャラクターに共通していることといえばなんでしょうか。

そう、この男。
――なにも言えません!


皆さんもぜひ「うわぁ〜なんやねんこいつぅ〜」と思いながらアンクゥさんのことを知っていってくださいね。
そ、そんな怪しい人物……(?)じゃないよ……!



<第三幕感想>


ここまで『絶望』しか味わえず、本当に辛かったね。
さあ、全ての答え合わせ――といこうか。


▼総評


いや〜〜このゲーム、ほんっとうにしんどかった……!
何がしんどいって、わたしのプレイスタイルと合わなくてしんどかった……!!
乙女ゲーム絶対初週ハピエン行きたい民にとってはかな〜りの苦痛を強いられることになるから気をつけてくださいね……。
私は本当に、そのキャラのハピエン…というか正史を迎えてから次のキャラへの気持ちに切り替える人間なので、正史を迎えられずに別のキャラへ…っていうのがどうしても合わず……

でもここで手を止めたらこのゲーム一生起動しない!!と思って意地で進めました。

それでもこの気持ちを凌駕するくらい、「面白い!」と思えた作品です。
人によってはかな〜り絶望色が強いゲームらしいのですが、
やちょうさんは「なに!?どういうこと!?つぎ!つぎつぎ!!」のせっかちマンで一気に駆け抜けたのでそれほど影響も受けず。まあつまり絶望度は参考にしないでください!
この熱量は全てネタバレ感想にしたためたので、クリアした者はわたしの熱を浴びてください。強制です。

攻略順は
マティスリュカシアンイヴ第三幕
マティス救済】→リュカ救済】→シアン救済】→イヴ救済
の公式おすすめ順……?なのかな?それでした!
これが最適解だと思います!わたしは!!
人によっては様々なおすすめ順があると思いますが、【終遠のヴィルシュ】の物語をじわ…じわ……と楽しみたい方にはこちらをオススメ致します。

※なお乙女ゲームとして楽しみたい方は初回攻略はシアンからがおすすめだと噂で聞きました。


ゲームとしての総評ですが、
こちらは本当に良くできたシナリオでした!
登場人物のささやかな設定や、含みのある台詞、全て余すことなく綺麗にひとつの物語に繋がっていました。
本当に……伏線回収、綺麗じゃないですか??
ゲームあるあるの「結局これって何だったんだろうな…」みたいな要素が思いつく限りゼロに等しいです!

それと、本当に人の「死」に向き合うゲームでした。
ゲームの設定上、死んでも生き返すことが出来るからの慢心があるんですよここの国民……。
いやまじでずーーーっと言いたかったんだけど、ここの国民の「死生観」本当にゴミ!!!
だからこそ本当の死を受け入れられない!!

主人公、セレスちゃんに関しては
まあ……可もなく不可もなくだったかな……。
とびきり好きな主人公ってわけでもない。
でもお酒飲めないのはだめですね!!
酒を飲む主人公が好きなので!!初めは生を頼め!セレス!!
というか攻略対象がみんな髪の毛ふわっふわのロン毛が多いのに、なぜセレスちゃんだけショートカットだった?


万人におすすめ……はしづらいけども、興味のある方、絶望に耐性がある方は(絶望に耐性がある方とは)ぜひご検討を!

最後に、オトメイトさん、素敵な「絶望」をありがとうございました。
この次はスペシャルハッピーな乙女ゲームをプレイしようと思います。





……ちなみに結論ですか?

チェンソーマン(第1部)」の方が辛かったです!!!
*個人の感想です。



ではまた。
やちょうさんでした。

P.S. 次にプレイする乙女ゲームは決まってないのでプレゼンしていただけるゲームがあればぜひ(@ytyo_)までお願いします!